本や雑誌、テレビ、インターネットなど。様々な場所で目にする心理テスト。この「コイゴコロ」でもいろんな種類の心理テストを配信しています。
でも、心理テストってそもそもどういうものなのか、みなさんはご存知でしょうか?このコラムではそんな意外と知られていない心理テストについて、心理アナリスト・亜門虹彦先生にもご協力いただいて簡単にまとめてみました!
心理テストとは?
私たちが普段目にするような、一般的な心理テストは『ポピュラー心理学(通俗心理学)』ともいいます。
心理テストを行うことで、自分の性格や考え方の特徴や傾向を知ることができるほか、自分でも気がついていなかった隠れた一面に気づくことができたりします。
心理テストの種類
心理テストには様々な技法・種類があります。
①性格診断
心理テストをした人の基本性格や考え方の傾向を診断するものです。
質問の答えで診断する形式
選択肢や質問されたことに対する答えで相手の性格傾向などを診断するテストです。
例えばこちらの心理テスト。
この質問に対する答え方で、あなたの性格が診断できるようになっています。またこの心理テストの結果はこちらから見ることができます。
タイプ別診断
性格パターンを分類し、タイプ別に個人を分析する方法です。性格の特徴を動物で表す動物診断なども、このタイプ別診断と言えるでしょう。
【心理診断】5つの質問で分かる!犬で例える「あなたの本質」より
性格パターンにそれぞれの動物やキャラクターなどに当てはめることで、分かりやすくしているものもあります。
印象・魅力診断
行動や言動・考え方から、他人からどう思われているか、どういった部分が他人にとって魅力的に見えるのかを診断します。
深層心理診断
心の奥の「無意識の部分」を探る診断です。隠れた一面や裏の顔、腹黒さ、サイコパス度など、自身でも気がついていない自分の性格の特徴を知ることができます。
色診断
選んだ色や好きな色から基本性格や心理状態をチェックできます。
参考:性格診断・自分診断一覧
②男女の心理の違いと恋愛診断
性格診断と同様、テストの結果でその人の恋愛傾向などが分かります。
恋愛傾向
どういうタイプの人が好きになりやすいのか、どういった恋愛をするのかなどを診断できます。また、恋愛において犯しがちな失敗や欠点もみえてくるので、その人の現在の恋愛運もみえてくるでしょう。
相性診断
性格面から、片思い中の好きな人との相性や、気の合う異性のタイプ・運命の人などが診断できます。行動や考え方から、その恋が成就する可能性なども測ることができます。
近年学校や職場など様々な場所で、男女平等が進んでいます。とはいえ生物学的には、やはり男性と女性は違うもの。
ホルモンの働きや出産に関わる役割などの要因によって、男性と女性の「心理」に大きな差が生まれてしまうのも、当然の結果と言えるでしょう。
男性は空間認知能力が高く、女性は言語処理能力が高いという話は、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。大きな問題に直面した時、男性は効果的な解決法を求めるけれど、女性は共感してくれる仲間を求めるなども、心理の違いによるものと考えられます。
また、恋愛においても男性は過去の恋愛を美化する一方、女性は過去の恋愛を忘れやすいといった意見もあります。
自分の気持ちが相手になかなか伝わらなかったり、せっかく恋人ができても相手の意外な一面を知ってガッカリしたり……といった様々な「すれ違い」は恋愛にはつきものですが、それには男女の心理の違いも多くかかわっているでしょう。
こうした違いが原因になって、自分の気持ちが相手になかなか伝わらなかったり、せっかく恋人ができても相手の意外な一面を知ってガッカリしたり…といった様々な「すれ違い」が生まれるのです。
いい恋、いい結婚をするには、まず自分と違う心を持った男性という生き物を、研究することが大切というわけですね。
③しぐさの不思議・癖でわかる診断
普段無意識に行っている仕草や、無意識に使っている口癖からも、心理を測ることができます。
私たち人間は、普段「理性を持ち、言葉で考えて結論を出している」と思いがちです。
しかし実際には、様々な感情、時にはマイナスな感情が、その人の行動に大きな影響を与えているのです。
例えば、同性でも異性でも構いませんが「やけに人気のある」人を目の前にした時。理性では「劣等感を抱いている」ということを認めたくないため、表面的にはにこやかにしていても、その人と無意識に目を合わせないようにしたり。
また、口癖についても同様で、例えば「知的に見られたい」という気持ちが強いと、無意識に「つまり」という言葉を多く使ったり。自分でははっきりと意識していない感情が表面化したのがしぐさや口癖といったものであり、それは理性を通した言葉より、雄弁にその人の心理を反映したものなのです。
だからこそ、自分の癖やしぐさを分析することで自分の気持ちもわかるし、周囲の人のしぐさや癖を観察すれば、相手のこともより正しく理解できるようになるのです。
参考:癖で分かる心理テスト一覧
④その他
絵や写真を使った診断もあります。絵を見せて、どう思ったか、どの絵が好きか、もしも付け足すなら何を描き加えるか…などで、その人の心理状態を分析します。
インクの染みでできた図を見せて、何に見えたかで診断するロールシャッハ・テストは有名ですね。
ロールシャッハテスト
まとめ:心理テストってどう役に立つの?効果的な使い方とは
人間は、自分自身のことを客観的に見るのは難しいものです。
鏡に映った自分を見る時、多くの人が無意識に「いい顔」をしてしまうようなもので、あなたも自分のことを多少美化して考えがちかもしれません。
逆に劣等感が強い人の場合には、自分を実際以上に悪く評価してしまうこともあるでしょう。
心理テストは、自分を客観的に知る上で、効果的なものです。そしてそれは、人生の様々なシーンで、あなたに多くの「気づき」を与えてくれるでしょう。
例えば恋愛で、自分のチャームポイントや欠点を知ることで、実際に好きな人との仲が進展するかもしれません。
また心理テストの中には男性に答えてもらえるものもあるので、相手の性格について発見もあるでしょう。
心理テストを通じて自分の才能を発見し、仕事や将来の人生設計に活かすこともできます。
職場の人たちとの人間関係をいい方向に向かわせる効果も期待できるでしょう。
もちろん心理テストは、コミュニケーションツールとしてもとても優秀です。
友人や職場の同僚と一緒にやってみることで、場が盛り上がるだけでなく、お互いの理解が深まりいい関係を築く決め手になるはずですよ。
いかがでしたか?普段何気なく試してる心理テストですが、実は結構奥が深いんです!今後心理テストを試す際は、心理テストの効果を意識してみることで、新たな発見があるかもしれませんよ。
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